英語の「th」ってどう発音するの?

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英語を学んでいて多くの人がつまずくのが「th」の音です。たとえば「this」の「th」と「think」の「th」、同じ文字なのに発音が少し違いますよね。日本語には存在しない音なので、「苦手だなあ」と感じる人が多いのも自然なことです。

実は「th」には大きく分けて二種類あります。ひとつは「this」「that」「mother」のように声帯を震わせて出す音。これを「有声歯摩擦音」と呼びます。もうひとつは「think」「thank」「both」のように声を使わずに息だけで出す音で、こちらは「無声歯摩擦音」と呼ばれます。難しそうな名前ですが、要するに「声を出すか出さないか」の違いです。

この音は、舌の先を歯の間に軽く置いて、空気をすーっと通すようにすると出しやすくなります。日本語では舌を歯の間に挟む動作がほとんどないので、最初は少し不自然に感じるかもしれません。でも、練習すればすぐ慣れます。鏡を見ながら舌の位置を確認するとコツがつかみやすいですよ。

「なぜ英語にこんな音があるの?」と思う人もいるでしょう。実は歴史的に見ると、昔の英語(古英語)には「th」に対応するルーン文字がありました。「þ(ソーン)」や「ð(エズ)」という文字です。しかし印刷技術が入ってきたとき、印刷機にはこれらの文字がなく、代わりに「th」で表記するようになりました。その名残が今でも続いているわけです。

ちなみに、この「th」の音は世界的にも珍しい音です。英語以外でよく使うのはアイスランド語くらいで、多くの言語には存在しません。だから、外国人にとって難しいのは当たり前なんですよね。

ですので、小さな間違いは気にせずに、少しずつ練習していきましょう。

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