英語の文章を見ていると、同じ言葉なのにフォントが変わるだけで印象がまったく違って感じられることがあります。「Hello」という一言でも、丸みのあるフォントならやさしく見え、シャープなフォントならかっこよく見えます。では、英語のフォントにはどんな種類があるのでしょうか。
大きく分けると、「セリフ体」と「サンセリフ体」という二つのグループがあります。「セリフ体」は文字の端に小さな飾り(セリフ)がついているフォントで、本や新聞でよく使われています。「Times New Roman」や「Georgia」が代表例です。セリフがあることで文字の流れが目に沿いやすく、長文を読みやすくしてくれるのです。
一方「サンセリフ体」はセリフがなく、シンプルですっきりしています。「Arial」や「Helvetica」「Calibri」などがよく知られています。画面表示に向いていて、ウェブサイトやプレゼン資料でよく見かけます。
さらに遊び心のある「スクリプト体」もあります。これは手書き風のフォントで、招待状やロゴによく使われます。たとえば「Brush Script」や「Lobster」などがあり、文字というより絵のような印象を与えます。
フォントは単なるデザインの違いに見えますが、読む人の印象や読みやすさを大きく左右します。たとえば履歴書を「Comic Sans」というカジュアルなフォントで書いたら、少しふざけた印象になってしまいますし、逆に堅い法律文書を「Brush Script」という毛筆風のフォントで書いたら読みにくく感じるでしょう。
つまり、英語のフォントは単なる「文字」ではなく、伝えたい雰囲気を形作る大切な要素です。普段の学習や作業でも、少し気をつけてフォントを選ぶだけで、読む人に伝わる印象が大きく変わるかもしれませんね。