英語では「thank you」と直接言わなくても、感謝の気持ちを表せる表現があります。少し遠回しに伝えることで、自然に温かさをにじませることができるのです。
たとえば「That’s very kind of you」。これは「ご親切にどうも」という意味合いで、相手の行為そのものをほめながら感謝を伝えるフレーズです。直接「ありがとう」と言うよりも柔らかく、気持ちがこもって聞こえます。
また「I owe you one」という表現もあります。直訳すると「一つ借りができた」という意味で、「助かった、ありがとう、今度返すね」というニュアンスを含みます。友人や同僚とのカジュアルな会話でよく使われます。
他にも「I don’t know what I’d do without you」という言い方があります。これは「あなたがいなかったらどうなっていたことか」という意味で、相手の助けをとてもありがたく思っていることを強調できます。
ビジネス寄りでは「Much obliged」という古風な表現もあり、特にイギリス英語で見られます。少し堅めですが、手紙やフォーマルな場面では今も使われることがあります。
つまり、英語の「ありがとう」は単に「thank you」だけでなく、状況に合わせて間接的に伝えることもできるのです。表現を工夫すれば、相手に「言葉以上の気持ち」が届くかもしれませんね。