「イタリア語」は英語で「Italian」と言います。「I can speak Italian.(私はイタリア語が話せます)」のように使いますが、この「Italian」は言語だけでなく「イタリア人」や「イタリアの〜」という意味もあります。英語では「French」や「Spanish」と同じく、ひとつの単語で国籍と言語を兼ねているのが特徴です。
英語とイタリア語のつながりは、特に音楽や芸術の分野でよく見られます。クラシック音楽の世界では、「allegro(速く)」「piano(弱く)」「forte(強く)」といったイタリア語の指示語がそのまま使われています。これはルネサンスやバロック時代にイタリアが音楽文化の中心だった名残です。
料理の言葉にもイタリア語がたくさん残っています。「pizza」「pasta」「espresso(エスプレッソ)」「gelato(ジェラート)」などは、もう英語の一部として完全に定着しています。イタリア料理が世界中で愛されていることを考えると納得ですね。
さらに、英語の中にはイタリア語から来たおしゃれな表現もあります。「ciao(チャオ)」はあいさつの言葉としてカジュアルに使われ、「bravo」は「よくやった!」と賞賛するときに使われます。
つまり「Italian」は単なる言語の名前ではなく、音楽・料理・ファッションなどの文化と密接に結びついている言葉です。英語で「Italian」に出会ったとき、その背景にある豊かな文化を少し想像してみると、言葉の響きがもっと魅力的に感じられるかもしれませんね。
