英語を勉強していると、必ず出てくるのが「例文(example sentence)」です。単語を覚えるときや文法を学ぶときに目にしますが、ただ読むだけではもったいない存在です。
まず、「例文」は単語の使われ方を具体的に知るための手がかりです。たとえば「run」という単語ひとつをとっても、「run fast(速く走る)」のほかに「run a company(会社を経営する)」や「run out of time(時間がなくなる)」など、意味が大きく広がります。辞書の説明だけではつかみにくい使い方も、例文を見れば自然な形で理解できます。
もうひとつ大切なのは、例文を「読む」だけでなく「使ってみる」ことです。気に入った表現をノートに書き写したり、自分の言葉に置き換えてみたりすると、記憶に残りやすくなります。たとえば「I like reading books in bed.」という例文を覚えたら、「I like listening to music in bed.」のように少し変えて練習してみるのもオススメです。文の型が身につくと、英語が自然に出てくるようになります。
また、ネイティブが実際に使う例文には、その国の文化や考え方も反映されています。「How are you?」が形式的な挨拶として使われるように、単なる文法練習ではなく、コミュニケーションの雰囲気を感じ取ることもできます。
つまり、例文は「正しい形を示す手本」であると同時に、「言葉の生きた使われ方」を学ぶ入口でもあります。「この文を自分ならどう使うかな?」と考えながら触れると、英語がぐっと自分のものになっていくはずです。
