日本語の「積極的」という言葉には、前向きで、自分から行動するイメージがありますよね。英語では一言でぴったり言い表せる単語がいくつかありますが、状況によって微妙にニュアンスが変わります。
もっとも一般的なのは「positive」と「proactive」です。「positive」は明るく前向きな気持ちを表すときに使われます。「She has a positive attitude(彼女は前向きな姿勢を持っている)」のように、人の性格や考え方を評価する言葉です。単に「元気」や「楽観的」というより、「困難の中でも前を向く」感じがあります。
一方で「proactive」は、行動面での積極性を表します。「He is a proactive worker(彼は自ら動くタイプの働き手だ)」のように、先回りして行動する人を指します。職場などでは、この「proactive」という言葉がよく褒め言葉として使われます。「reactive(反応的)」の反対語で、「言われてから動く」ではなく「言われる前に動く」人を意味します。
また、もう少し社交的な積極性を表したいときは「outgoing」や「active」も使えます。「She’s very outgoing(彼女はとても社交的だ)」のように、人との関わりを楽しむタイプを表す言葉です。
このように、「積極的」は英語では場面ごとに言い分けるのが自然です。気持ちの面なら「positive」、行動の面なら「proactive」、人付き合いなら「outgoing」。どれも少しずつ違う方向から「積極的さ」を表しています。どんな種類の積極的さかを意識して選んでみてください。
