「勉強」は、学生生活でも日常会話でもよく使う言葉ですが、英語では少し使い方に注意が必要です。いちばん基本的な単語は「study」ですが、日本語の「勉強する」と完全に同じ感覚ではありません。
「study」は、「本を読んだり、ノートを取ったりして知識を身につける」という行為を指します。たとえば「I study English every day.(毎日英語を勉強しています)」や「She’s studying history at university.(彼女は大学で歴史を学んでいます)」のように使います。動作よりも「学問として学ぶ」というニュアンスが強い言葉です。
一方で、日本語の「勉強」には「努力する」「頑張る」といった意味が含まれていることがあります。たとえば「今日は仕事を勉強させてもらいました」というような言い方を英語にするときは、「study」では少し硬すぎます。そんなときは「learn(学ぶ)」や「gain experience(経験を積む)」のほうが自然です。「I learned a lot from this project.(このプロジェクトで多くを学びました)」というように言えます。
また、「値段を勉強する(値引きする)」という日本語特有の表現もありますが、これは英語では「give you a discount(割引します)」などと表します。「study」にはそのような意味はありません。
つまり、「勉強=study」と覚えてしまいがちですが、実際には文脈によって「learn」「practice」「train」など別の言葉を使うことも多いです。英語で「勉強する」をどう言うか考えるとき、自分が「知識を得たい」のか、「経験を積みたい」のかを意識してみると、より自然な表現が選べるようになりますよ。
