日本語の「過剰」は、必要な量を超えて多すぎることを指します。英語では状況によっていくつか言い方がありますが、もっとも一般的なのは「excess(エクセス)」と「too much」です。
まず名詞として使う「excess」は、フォーマルな印象があります。「in excess of ~(~を超えて)」という形で、「過剰に」「~以上に」という意味になります。たとえば「in excess of 100 people(100人を超える)」や「excess salt intake(塩分の過剰摂取)」のように使います。また、形容詞として「excessive」を使うと、「過剰な」という意味になります。「excessive drinking(飲みすぎ)」「excessive stress(過度のストレス)」などがその例です。
一方で、日常会話ではもっとやわらかく「too much」がよく使われます。「You worry too much(心配しすぎだよ)」や「That’s too much information(情報が多すぎるよ)」のように、身近な場面で自然に使える表現です。
ほかにも、少し違った言い方で「over-」を使う単語があります。「overwork(働きすぎ)」「overreact(反応しすぎ)」「overprotective(過保護な)」など、前に「over」をつけることで「行きすぎ」というニュアンスを出せます。
過剰なことは、必ずしも悪い意味ばかりではありませんよね。たとえば「He’s overly kind(彼は優しすぎる)」と言うと、やや困るくらい優しいという意味にもなります。
まとめると、「過剰」は英語でひとつの単語に置き換えられるわけではなく、「excessive」「too much」「over-」などを文脈に合わせて選ぶのがポイントです。それぞれの場面にあった表現を選んで使ってみてください。
