日本語の「余暇」は、仕事や勉強など義務から離れた自由な時間、いわば「自分のための時間」を指します。英語ではこれに近い言葉として「leisure(レジャー)」や「free time(自由時間)」が使われます。どちらも似ていますが、少しニュアンスが異なります。
「leisure」はややフォーマルで、「ゆったり過ごす時間」「心の余裕のある時間」という響きがあります。たとえば「leisure activities(余暇の活動)」や「a leisurely afternoon(のんびりした午後)」のように、落ち着いた、ゆとりある時間をイメージさせる表現です。また「at your leisure」と言えば、「お好きなときにどうぞ」という丁寧な言い方になります。
一方、「free time」はもっと日常的な表現で、単に「空いている時間」「何も予定のない時間」を意味します。「in my free time(自由時間に)」や「Do you have any free time this weekend?(今週末、空いてますか?)」など、会話でよく使われます。
また、少しニュアンスを変えて「spare time」という言い方もあります。こちらは「忙しい中で作るちょっとした時間」という感じで、「I read books in my spare time(暇なときに本を読む)」のように使います。
面白いことに、「余暇」をどう過ごすかは文化によって違います。英語圏では「leisure time」を大切にする考えが根づいており、仕事と私生活のバランスを「work-life balance」として意識する人が多いです。「余暇を楽しむ」ことが、人生を豊かにする大切な要素とされているんですね。
つまり、日本語の「余暇」は英語で「leisure」「free time」「spare time」と言い分けられます。どれを使うかで、その時間の質が少し変わります。忙しい日々の中でも、「little leisure(わずかな余暇)」を見つけて過ごすことが、心のゆとりにつながるのかもしれませんね。
