日本語の「旅行」は、とても身近な言葉ですが、英語では状況によっていくつかの表現が使い分けられます。いちばん基本的なのは「trip」と「travel」ですが、この2つは似ているようで使い方が少し違います。
「trip」は、具体的な行き先や期間がある「旅」を指します。たとえば「a trip to Kyoto(京都への旅行)」や「business trip(出張)」のように使います。「I had a great trip!(いい旅だったよ)」というように、日常会話では最もよく使われる表現です。
一方「travel」は「移動すること」や「旅という行為」そのものを表します。「I love to travel(旅行するのが好き)」のように、行為そのものを指す場合はこちらが自然です。ただし「a travel to Kyoto」とは言いません。「travel」は基本的に不可算名詞で、具体的な旅には「trip」や「journey」を使います。
「journey」は「長い旅」や「道のり」という意味で、少し文学的な響きがあります。「the journey of life(人生の旅)」のように比喩的にも使われます。「trip」が現実的な短い旅行、「journey」が感情や経験を含む深い旅、という違いがあります。
また、最近では「vacation(休暇)」という言葉もよく使われます。アメリカでは「I’m going on vacation(休暇で出かけます)」が自然な表現です。イギリスでは同じ意味で「holiday」を使います。
このように、英語の「旅行」は目的やニュアンスによって言葉を選ぶのがポイントです。短いお出かけなら「trip」、旅そのものを楽しむなら「travel」、心の成長を含むような旅なら「journey」。英語では旅の形ごとに言葉が変わるんですね。
思い出に残る旅を語るとき、どの単語を選ぶかで、その旅の印象も少し変わって聞こえるかもしれませんね。
