「降水」は英語で「precipitation(プリシピテーション)」といいます。少しかしこまった響きのある言葉で、主に天気予報や気象学で使われます。日常会話ではあまり耳にしませんが、ニュースや天気アプリではよく登場します。
「precipitation」は、雨(rain)、雪(snow)、みぞれ(sleet)、あられ(hail)など、空から降ってくる水分すべてを含む言葉です。つまり、「雨」だけでなく「雪」や「氷の粒」も含めた広い意味の「降水」なんですね。
たとえば天気予報では「There is a 60% chance of precipitation(降水確率は60%です)」のように使われます。ここでいう「chance of precipitation」は日本語の「降水確率」とほぼ同じ意味です。
日常会話では、もっとシンプルに「rain(雨)」や「rainfall(降雨量)」が使われることが多いです。「We had a lot of rain this week(今週はたくさん雨が降った)」や「The rainfall this month was record high(今月の降雨量は記録的だった)」などが自然な言い方です。
ちなみに、「precipitation」は動詞の「precipitate(促す、降らせる)」から来ていて、ラテン語の「praecipitare(突き落とす)」が語源です。気象用語としての「雨や雪が降る」という意味は、この語源から比喩的に発展したものなんですね。
つまり、「precipitation」は科学的・気象的な用語、「rain」は日常的な表現として使い分けるのがポイントです。ニュースで「precipitation」と聞いたら、「あ、雨だけじゃなくて雪も含まれるんだな」と思うと、英語にちょっと詳しい気分になれるかもしれません。
