「洪水」は英語で「flood(フラッド)」と言います。自然現象としての洪水だけでなく、英語では感情や情報が「あふれる」ような比喩にもよく使われる言葉です。
まず基本的な使い方から見てみましょう。「There was a big flood last year.(昨年、大きな洪水があった)」のように、名詞として使われます。また動詞として「The river flooded(川があふれた)」のようにも使えます。洪水の被害を表すときは「flood damage(洪水被害)」や「flood warning(洪水警報)」といった表現がよく登場します。
一方で、比喩的な「flood」もとても豊かです。「a flood of tears(あふれる涙)」「a flood of emotions(感情の洪水)」といえば、感情が抑えきれないほど溢れ出る様子を表します。また現代的な表現では「a flood of information(情報の洪水)」という言い方も一般的です。インターネットやSNSの時代にぴったりの比喩ですね。
動詞として使う場合も便利です。「The inbox was flooded with emails(受信箱がメールであふれた)」のように、何かが大量に押し寄せるイメージを伝えます。
ちなみに、「flash flood(鉄砲水)」や「floodplain(氾濫原)」のように、地理や環境の文脈でも「flood」はよく登場します。ニュース記事や防災情報で見かけることも多い言葉です。
このように「flood」は、自然の力を表す言葉であると同時に、人間の感情や社会の流れまで描ける表現でもあります。英語で「flood」という単語を見かけたら、「これは本当の洪水? それとも心の洪水?」と少し考えてみると良いかもしれませんね。
