「報告」は、仕事や学校などでよく使われる言葉ですが、英語では目的や場面によっていくつかの表現に分かれます。基本となるのは「report(リポート)」です。「submit a report(報告書を提出する)」や「write a report on climate change(気候変動についての報告を書く)」のように、文書としての「報告書」を指すときによく使われます。
一方で、口頭での報告や状況説明をする場合は「report」以外の言葉も登場します。「give an update」は「進捗を伝える」「最新情報を報告する」という意味で、ビジネスの会話でよく使われます。「Let me give you a quick update(少し報告させてください)」のように言うことができます。
また、上司に伝えるような「上に報告する」という場合は「report to」が使われます。「I report to the manager(私は上司に報告します)」のように、人を目的語に取るのがポイントです。この「report to」は組織の上下関係を表すときにも使われます。
事件や問題を知らせる場合には、「inform」や「notify」も便利です。「Please inform me of any changes(変更があれば知らせてください)」のように、ややフォーマルで書面にもよく使われます。「report」と違って、必ずしも正式な書類ではなく、連絡のニュアンスが強い言葉です。
ちなみに「report」はニュースやメディアでも使われ、「a news report(ニュース報道)」や「reporter(記者)」などの形でも登場します。つまり「report」という言葉には、「伝える」「まとめる」「知らせる」といった幅広い意味が含まれているんですね。
英語で「報告」を表現する際は、内容や目的によって「report」「update」「inform」「notify」といった語を使い分けることで、より的確に伝えられます。状況に合わせて選ぶことで、英語の表現力もぐっと自然になりますね。
