「助言」は英語で「advice(アドバイス)」と言います。日本語でもすっかり馴染みのある言葉ですね。ただ、英語では使い方に少し注意が必要です。「advice」は数えられない名詞なので、「an advice」や「advices」とは言いません。代わりに「a piece of advice(一つの助言)」のように言うのが自然です。
たとえば、「Can I give you some advice?(ちょっと助言してもいい?)」や「I took his advice(彼の助言に従った)」のように使われます。また、「Thank you for your advice(助言をありがとう)」は日常会話でもビジネスでもよく使うフレーズです。
もう少し柔らかく言いたいときには、「suggestion(提案)」という言葉を使うこともあります。「Can I make a suggestion?(ひとつ提案してもいいですか?)」のように言うと、押しつけがましく聞こえず、自然な印象になります。
動詞で表すなら「advise(助言する)」が対応します。「He advised me to see a doctor(彼は医者に行くよう助言してくれた)」のように、「advise 人 to ~」という形で使います。ただし「advise」は少しかしこまった響きがあるため、カジュアルな場面では「suggest」や「recommend」がよく使われます。
また、英語の「advice」は単なる意見ではなく、経験や知識に基づいた「役に立つ言葉」というニュアンスがあります。そのため「He gave me good advice(彼は的確な助言をくれた)」と言えば、信頼できるアドバイスをもらったという意味になります。
「助言」は相手を思いやる言葉でもあります。英語でも、日本語と同じように「どう伝えるか」で印象が大きく変わります。「You should~(~すべきだよ)」と強く言うよりも、「Maybe you could try~(~を試してみてもいいかもね)」のように柔らかく言うと、より自然で優しい「advice」になります。
