日本語の「レシート」はそのまま英語の「receipt(リシート)」から来ています。発音は少し違って、英語では「リスィート」に近い音になります。「p」が綴りにあるのに発音しないのが特徴です。
基本的な意味は「購入したものの証明書」。お店で「Would you like a receipt?(レシートはいりますか?)」と聞かれたら、「Yes, please.」や「No, thank you.」と答えれば大丈夫です。
ただし、日本語では「レシート」と「領収書(りょうしゅうしょ)」を区別しますが、英語ではどちらも「receipt」で表せます。ビジネスで正式な書類を指す場合は、「official receipt」や「invoice(請求書)」という言い方を使って区別します。「Could I get a receipt for business purposes?(経費用の領収書をいただけますか?)」と言えば丁寧です。
また、レシートにはいろいろな関連表現があります。「keep the receipt(レシートを取っておく)」は返品や交換のときに大切ですし、「return with receipt(レシート持参で返品可能)」という表示もよく見かけます。逆に「lost my receipt(レシートをなくした)」と言うと、返品が難しくなるのは英語圏でも同じです。
豆知識として、「receipt」という単語には「受け取ること」という意味もあります。料理の「recipe(レシピ)」と語源が同じなのですが、もともと「受け取るもの(受け取った指示)」が、料理の手順を意味するように変化したそうです。
日常の買い物で当たり前のようにもらうレシートにも、言葉の歴史や文化が詰まっているのは面白いですね。
