日本語の「効率」は、時間や労力を無駄にせず、うまく結果を出すことを指します。英語では「efficiency(エフィシェンシー)」が最も近い言葉です。「efficient(効率的な)」という形容詞や「efficiently(効率的に)」という副詞もよく使われます。
たとえば、「work efficiency(仕事の効率)」や「energy efficiency(エネルギー効率)」のように使われます。「She works very efficiently(彼女はとても効率よく働く)」と言えば、時間の使い方がうまいという意味になります。
「effective(効果的な)」という似た単語もありますが、「efficient」とは少し違います。「efficient」は「無駄がないこと」に重点を置き、「effective」は「目的を達成できること」を重視します。たとえば、「This method is efficient but not effective(この方法は効率的だが、効果的ではない)」というふうに使い分けます。
ビジネスの場では「improve efficiency(効率を改善する)」「maximize efficiency(効率を最大化する)」といった表現がよく登場します。また、個人の時間管理でも「time efficiency(時間効率)」という言葉が使われ、「efficient workflow(効率的な作業の流れ)」のような表現も一般的です。
興味深いのは、「効率」という考え方が文化によって少し違う点です。英語圏では効率を「スマートに働くこと(work smart)」と捉える傾向があり、単に早く終わらせるよりも、「いかに少ない労力で質の高い成果を出すか」に重きを置きます。「Work smarter, not harder(がむしゃらに働くな、賢く働け)」という言葉は、その考え方をよく表しています。
つまり「efficiency」は、単なるスピードではなく、工夫や知恵を含めた「賢い進め方」を意味します。英語でこの言葉を使うときは、「効率=短時間で終わらせること」ではなく、「よりよく進めること」という前向きなニュアンスを意識すると、自然な使い方になります。
