日本語の「手間」は便利な言葉で、「時間や労力がかかること」「面倒さ」など、いろんな場面で使われます。英語では文脈に応じていくつかの言葉を使い分けます。
まず、いちばん近いのは「effort(努力・労力)」です。「Thank you for your effort(ご尽力ありがとうございます)」のように使われます。もう少しカジュアルに「It takes a lot of effort to cook this dish(この料理は手間がかかる)」とも言えます。
別の表現では「trouble」もよく使われます。「Sorry for the trouble(ご面倒をおかけしました)」という言い方は、ビジネスでも日常でもよく使われます。「手間をかけてしまってすみません」というニュアンスに近いです。また、「Don’t trouble yourself(お気遣いなく)」という表現もあり、これは「手間を取らせませんよ」という意味になります。
「time-consuming(時間がかかる)」という形容詞も便利です。「a time-consuming process(手間のかかる過程)」のように、手順が多くて時間を要することを表せます。
さらに、「effort」や「trouble」よりも少しポジティブに、「It’s worth the effort(手間をかける価値がある)」という表現もあります。日本語でも「手間はかかるけど、その分おいしいよ」と言いますよね。英語でも同じ感覚で、「努力した分だけ価値がある」という気持ちを伝えられます。
つまり、「手間」は英語では「effort」「trouble」「time-consuming」などを使い分けて表現します。どの言葉を選ぶかで、ネガティブにもポジティブにも響くのが面白いところです。「手間がかかる=悪いこと」ではなく、「It takes effort, but it’s worth it(手間はかかるけど、その分いい)」と考えると、前向きな言い方になります。
