日本語の「協力」は、人と一緒に何かを行うときにとても使う言葉です。英語では主に「cooperation」「collaboration」「help」「support」などで表されますが、場面によって少しずつニュアンスが異なります。
まず、いちばん基本的なのが「cooperation(コオペレーション)」です。「Thank you for your cooperation(ご協力ありがとうございます)」という表現は、張り紙やアナウンスなどでもよく見かけます。「co-(共に)」と「operate(働く)」が合わさった言葉で、「共に動く」「力を合わせて行う」という意味です。フォーマルな印象があり、ビジネスや公共の場面に適切です。
もう少しクリエイティブな意味合いで使われるのが「collaboration(コラボレーション)」です。「We collaborated on a project(私たちはプロジェクトで協力した)」のように、共同作業やアイデアを出し合う関係に使います。音楽やアートなどでは「collaboration」がよく使われ、「cooperation」よりも対等で創造的な響きがあります。
日常会話では、もっとシンプルに「help」や「support」を使うことも多いです。「Can you help me?(手伝ってくれる?)」や「Thank you for your support(応援・支援をありがとう)」のように、具体的な助けや気持ちを表します。
つまり、「協力」は英語では一語で置き換えるのではなく、場面によって「cooperation(全体的な協力)」「collaboration(共同作業)」「help(手助け)」「support(支援)」と使い分けます。
日本語の「協力」という言葉には、「力を合わせる」という温かい響きがあります。英語でも、ただ一緒に働くというより、互いを尊重して支え合う気持ちをこめて「Let’s work together(一緒にやろう)」と言うと、同じ思いが自然に伝わるかもしれません。
