日本の伝統行事「節分」は、英語でそのまま「Setsubun」と表記されることが多いです。海外でも少しずつ知られるようになり、日本文化を紹介する場では「Setsubun, the bean-throwing festival in Japan(日本の豆まき祭り)」と説明されます。
直訳すると「the day before the beginning of spring(春が始まる前の日)」が近い意味になります。もともと節分は、四季の分かれ目すべてを指していましたが、今では特に立春の前日、つまり冬と春の境目を意味する言葉として定着しています。
節分といえば「豆まき」。英語では「bean-throwing ceremony」や「bean scattering」と言われます。「throw roasted soybeans to drive away evil spirits(悪い霊を追い払うために炒った大豆をまく)」と説明すると、外国の人にもイメージしやすいでしょう。豆をまきながら「Oni wa soto! Fuku wa uchi!(鬼は外、福は内)」と唱える様子は、まさに日本らしい風習です。
最近では「恵方巻(ehomaki)」も節分の名物になっています。英語では「lucky direction sushi roll」と説明することが多く、「eat a long sushi roll while facing the lucky direction for the year(その年の恵方を向いて太巻きを食べる)」という習慣として紹介されます。
英語で節分を説明する際には、「It’s a traditional Japanese event to welcome spring and drive away evil spirits(春を迎えるために悪いものを追い払う日本の伝統行事)」という一文を添えると、わかりやすく伝わります。
「節分」は単なる季節の行事ではなく、「悪いものを追い出し、良い一年を迎える」ための心の節目です。英語で説明しようとすると、日本人の感覚の中にある「季節の区切り」や「福を呼び込む」という思いが、改めて見えてくるかもしれませんね。
