「助手席」という言葉。英語では「passenger seat」と言います。直訳すると「乗客の席」で、運転席(driver’s seat)の隣にある席を指します。とてもシンプルで、日常的によく使われる表現です。
たとえば、「私は助手席に座った」は「I sat in the passenger seat」や「I was in the passenger seat」と言います。運転している人を指すときは「driver」、その横にいる人が「passenger」です。
ちなみにアメリカやイギリスなどでは、車の構造が日本と逆の場合があります。イギリスでは運転席が右側なので、「passenger seat」は左側になります。国によって位置は変わっても、意味は同じです。
また、少しカジュアルに言いたいときは「front seat(前の席)」でも通じます。「I call shotgun!」という表現を聞いたことがあるかもしれません。これはアメリカのスラングで、「助手席を予約!」という意味です。昔、西部開拓時代に駅馬車の運転手の横で銃(shotgun)を持っていた護衛の席から来た言葉です。今では友達同士が車に乗るとき、「助手席は僕ね!」という軽いノリで使われます。
一方で、後部座席は「back seat」と言います。「backseat driver(助手席ドライバー)」という表現もありますが、これは「口出しばかりする人」という少し皮肉な意味になります。運転していないのにあれこれ指示を出す人、というイメージです。
「助手席」という言葉ひとつでも、英語では「passenger seat」「front seat」「shotgun」といった使い分けがあります。誰と、どんな場面で使うかによって選ぶ言葉が変わるのも、英語の面白いところですね。
