英語で「公共交通」はどう表現する?使い方や雑学をまとめて紹介!

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英語で「公共交通」を表現する際、アメリカでは「public transportation」、イギリスでは「public transport」と呼ぶのが一般的です。一見似ていますが、国による言葉選びの違いや、乗り物の愛称に隠された歴史を紐解くと、交通機関がいかに人々の生活に根ざしているかが見えてきます。

最も違いが分かりやすいのが「地下鉄」の呼び名です。アメリカ(特にニューヨーク)では「subway」と呼ばれますが、イギリス(ロンドン)では「underground」と言います。さらにロンドン市民は、親しみを込めて「the Tube(チューブ)」と呼びます。これは、19世紀後半に建設された地下鉄のトンネルが円筒形(チューブのような形)をしていたことに由来します。

次に、身近な「バス」の語源も意外な歴史を持っています。バスは英語で「bus」ですが、これはもともとラテン語の「omnibus(オムニバス)」という言葉でした。その意味は「すべての人のために」。かつて馬車が一般的だった時代に、誰でも利用できる乗り物として登場した際に名付けられました。現代でも音楽や映画の「オムニバス形式」という言葉に残っていますが、公共交通の原点が「すべての人のためのサービス」であったことが名前に刻まれているのです。

公共交通にまつわる慣用句も、日常会話で頻繁に使われます。例えば「throw someone under the bus」という表現があります。直訳すると「人をバスの下に投げ飛ばす」となりますが、実際には「自分を守るために、身近な人を裏切る・身代わりに責任を負わせる」というショッキングな意味で使われます。政治やビジネスの場でもよく耳にする、非常に現代的な慣用句です。

また、「乗り遅れる」ことを意味する「miss the boat」も有名です。文字通りには「船に乗り遅れる」ですが、転じて「チャンスを逃す」という意味で使われます。かつて船が主要な長距離移動手段だった時代の名残が、今でも日常的な会話の中に生き続けています。

文法的なルールとして、交通手段を伝える際には「by bus」や「by train」のように無冠詞で表現します。しかし、特定の乗り物に乗っている「状態」を指すときは「on the bus」や「on the train」と定冠詞の「the」を伴います。公共交通を単なる「移動手段」として捉えるか、物理的な「場所」として捉えるかで、英語の感覚が切り替わるのは興味深い点です。

このように、英語における公共交通の表現は、都市の形状や歴史的な役割、さらには人々の人間関係を映し出す鏡のような役割を果たしています。普段何気なく利用している乗り物も、英語の背景を知ることで、また違った景色に見えてくるのではないでしょうか。

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