かわいい英単語にまつわる雑学|英語特有の遊び心

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英語で「かわいい」を表現する際、最も一般的な単語は「cute」ですが、その響きや由来、特定のルールに注目すると、英語特有の遊び心や豊かな感性が見えてきます。

日本語で「ワンちゃん」「ねこちゃん」と言うように、英語でも単語の語尾を変化させて「かわいらしさ」を強調する手法があります。これは「指小辞(diminutive)」と呼ばれます。例えば、「dog」を「doggy」、「bird」を「birdie」とするように、語尾に「-y」や「-ie」を付けることで、対象への親しみや、小さくて愛らしいニュアンスを表現します。大人が子供やペットに話しかけるときによく使われる、魔法のような接尾辞です。

また、音の響きそのものが「かわいい」と感じられる単語も数多く存在します。例えば、「twinkle(きらきら光る)」や「bubble(泡)」、「lullaby(子守唄)」などは、軽やかでリズミカルな音が心地よく響きます。特にキャンディの「lollipop(ロリポップ)」は、18世紀頃に「Lolly(舌)」と「Pop(たたく)」という言葉が組み合わさってできたと言われており、そのポップな響きが現代でもお菓子のイメージと重なって愛されています。

植物の名前にも、意外でかわいらしい由来があります。黄色い花が特徴の「dandelion(タンポポ)」は、フランス語の「dent-de-lion(ライオンの歯)」が語源です。ギザギザした葉の形を強そうなライオンの歯に例えたものが、英語に入って「ダンデライオン」という柔らかな響きの名前になったのは、言葉の変遷の不思議さを感じさせます。

慣用句では「cute as a button」という表現がよく使われます。直訳すると「ボタンのようにかわいい」ですが、なぜボタンなのでしょうか。これには諸説ありますが、かつてのボタンは小さくて光沢があり、装飾品として愛でられる対象だったからだと言われています。控えめながらも「小さくて完璧なもの」への愛情が込められた、英語圏らしい比喩表現です。

使い分けのポイントとして、対象によって選ぶ単語が変わることも知っておくと便利です。子供や動物には「cute」、思わず抱きしめたくなるような愛くるしさには「adorable」、大人の女性や洗練された美しさには「lovely」が好まれます。

このように、英語の「かわいい」は、音の響きや歴史、そして対象への距離感によって多彩に変化します。お気に入りの響きを持つ単語を見つけることで、英語という言語がより彩り豊かで身近なものに感じられるのではないでしょうか。

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