新しい年の始まりである「1月」。英語ではご存知の通り「January」ですが、その語源や日常での使われ方、さらには近年話題になっている新しい習慣などを紐解くと、英語圏の歴史や現代の文化が見えてきます。
「January」という言葉の語源は、古代ローマ神話に登場する扉と始まりの神「Janus(ヤヌス)」に由来しています。ヤヌスは、頭の前と後ろに2つの顔を持つ神様として描かれています。一つの顔は過ぎ去った「過去(旧年)」を振り返り、もう一つの顔はこれから訪れる「未来(新年)」を見据えているとされています。まさに、一年の節目であり、過去と未来が交差する1月の扉を開くのにふさわしい名前と言えるでしょう。
また、近年英語圏で1月になるとよく耳にするようになったユニークな言葉に「Dry January(ドライ・ジャニュアリー)」があります。これはイギリスから広まった比較的新しい習慣で、「1月の1ヶ月間、お酒を一滴も飲まずに過ごす」という取り組みを指します。クリスマスや年末年始のホリデーシーズンで暴飲暴食をして疲れた胃腸を休め、心身ともに健康的な状態で新年をスタートさせようという、現代ならではのトレンドです。
文法的なポイントとしては、月を表す際の前置詞の使い分けが重要になります。「1月に」と月そのものを指す場合は、広い期間の中にいるイメージを持つ「in」を使い、「in January」となります。しかし、「1月1日に」と特定の日付を指す場合は、カレンダーの特定の日付の上に接しているイメージから「on」を使い、「on January 1st」と表現します。この「in」と「on」の使い分けは、英語を自然に話すための大切なルールです。
さらに、手帳やビジネス文書などで文字数を省く際には、略称として「Jan.」と表記されます。このとき、単語を省略していることを示すピリオド(.)を最後につけるのが正式な書き方です。
このように、誰もが知っている「January」という単語の裏には、古代ローマの神様から現代の健康ブームまで、新年の始まりに対する人々の思いや歴史が詰まっています。1月を迎えるたびに、過去と未来を見つめる「ヤヌス」の2つの顔を思い浮かべてみると、新しい年への向き合い方が少し変わるかもしれませんね。
