日本語では「情報」は一つでもたくさんでも「情報」と言いますよね。でも英語で「information」を使うとき、複数形にして「informations」と言えるのか気になったことはありませんか?
答えはシンプルで、「information」は数えられない名詞です。ですから、通常は複数形の「informations」とは言いません。たとえば「I need more information.」と言えば「もっと情報が必要です」という意味になりますが、「informations」とは言いません。
では、細かい情報を区切って話したいときはどうするのでしょうか。その場合は「a piece of information」「some pieces of information」といった表現を使います。「This is an important piece of information.」なら「これは重要な情報の一つです」という感じになります。つまり「information」そのものは数えられないけれど、「piece」という単語を仲介役にして数えることができるわけです。
ただし例外的に「informations」という形もゼロではありません。法律文書や専門的な場面で「情報の種類」や「情報の集まり」を区別したいときに使われることがあります。ただ、これはとても特殊な用法なので、普段の会話や一般的な文章では避けた方が自然です。
もうひとつおもしろいのは、「information」は単数扱いという点です。「The information is useful.」のように、動詞は「is」となります。「are」を使ってしまうのはよくあるミスです。
つまり、「information」は「水」や「空気」と同じように、量を意識するけれど数では数えない単語です。英語ではこうした数えられない名詞がけっこう多いので、気をつけて使いこなしたいですね。