日本語で文章のボリュームを測る際、「400字詰め原稿用紙」のように「文字数(Character count)」を基準にするのが一般的です。しかし、英語圏ではスペースで区切られた「単語数(Word count)」を基準にするのが基本です。学校のエッセイやレポートの課題も、「文字」ではなく「500 words(500語)」のように単語数で指定されます。今回は、そんな英語の文字数や単語数にまつわる面白い雑学をご紹介します。
まず、主要な英語辞典に掲載されている中で「最も文字数が多い英単語」をご存知でしょうか。それは「pneumonoultramicroscopicsilicovolcanoconiosis」です。なんと45文字もあります。これは「超微視的珪質火山塵肺疾患」という非常に特殊な肺の病気を指す医学用語です。日常会話で使われることはまずありませんが、ネイティブの間でも「世界一長い英単語」のトリビアとして広く知られています。
一方で、最も単語数・文字数が少ない「完全な英文」は何でしょうか? 主語と動詞が揃った文としては、神の存在証明などでも使われる「I am.(私は存在する)」が有名ですが、命令文(主語のYouが省略される文)を含めると「Go.(行け)」がたった1単語・2文字で成立する、世界最短い英文とされています。
また、アルファベット全26文字を無駄なく使った「The quick brown fox jumps over the lazy dog.(すばしっこい茶色のキツネはのろまな犬を飛び越える)」という有名な文章があります。これは「パングラム」と呼ばれ、35文字(9単語)という短い文字数の中にすべてのアルファベットが含まれているため、タイプライターの時代からキーボードの入力テストや、パソコンのフォントのサンプル文として世界中で活用されています。
日本語の「文字数」とは少し概念が異なる英語の「単語数(Word count)」。長い単語から極限まで短い文章まで、文字や単語に注目してみると、英語という言語のパズルのような面白さが見えてきます。次に英文を読んだり書いたりする際は、ぜひ文字数や単語数にも意識を向けてみてください。
