英語の「experience」と「experiences」の違いとは?

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英語を学んでいると、「experience」は「経験」と習いますよね。でも実は、単数形と複数形でニュアンスがけっこう違います。

まず「experience」が数えられない名詞として使われる場合。これは「経験という概念」や「蓄積された経験」をまとめて指します。たとえば「She has a lot of experience in teaching.」といえば「彼女は教育の分野で豊富な経験を持っている」という意味になります。ここでは一つひとつの出来事を数えているわけではなく、全体的な「経験値」のイメージです。

一方で「experiences」と複数形にすると、「個々の出来事」や「体験の一つ一つ」に焦点が当たります。「He told us about his experiences in France.」といえば「彼はフランスでの体験談を語ってくれた」という意味。観光したこと、友達と会ったこと、食べたものなど、具体的なエピソードを思い浮かべるとしっくりきます。

さらに、「an experience」と数えられる形にすると「特別な出来事」というニュアンスもあります。「Visiting the pyramids was an unforgettable experience.(ピラミッドを訪れたのは忘れられない体験だった)」のように、人生の中で強い印象を残す出来事を表すときによく使われます。

まとめると、「experience」は経験全体を指す抽象的な意味で使われます。一方「an experience」は一度の体験を表し、具体的で印象的な出来事を指します。また「experiences」は複数の出来事、つまりエピソードの集まりを表します。「経験」という言葉一つにも、英語ではこんなに使い分けがあるんだと思うと、表現の幅が広がって感じられるかもしれません。

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