英語の「meat」はお肉だけじゃない?

スポンサーリンク

「meat」と聞くと、多くの人は「肉」を思い浮かべますよね。実際、日常会話で「meat」といえば牛肉・豚肉・鶏肉など、動物のお肉を指します。ただ、英語の「meat」には、ちょっと意外な歴史があります。

昔の英語では「meat」という言葉はもっと広い意味を持っていて、「食べ物」全般を指していました。中世の文献を読むと、「bread and meat」とあっても、実際にはパンと肉というより「食事」というニュアンスで使われていたりします。つまり、現代の「food」に近い感覚だったんですね。

この名残は今も少し残っています。たとえば「meat and drink to someone」という表現。直訳すると「肉と飲み物」ですが、実際には「大好物」「大の楽しみ」といった意味になります。「That kind of puzzle is meat and drink to her.(そんなパズルは彼女にとって大好物だ)」というように使われます。

さらに「meaty」という形容詞も面白い単語です。もちろん「肉っぽい」という意味もありますが、「内容が濃い」「充実している」という比喩的な意味でも使われます。たとえば「a meaty discussion」といえば「実のある議論」という感じです。

日本語で「肉」といえば「fish(魚)」との対比で使われることが多いですが、英語でも「fish」は「meat」に含めないのが一般的です。スーパーの棚でも「meat section」と「fish section」は分かれていることが多いです。

こうしてみると、「meat」という言葉は単なる食材名ではなく、昔の人の食文化や価値観を映す鏡のようです。今も残る言い回しに耳を傾けると、英語がただの言葉以上に、長い歴史の積み重ねでできていることが感じられるかもしれませんね。

スポンサーリンク
英語学習におすすめの本

英語学習におすすめの本を紹介します!

大岩のいちばんはじめの英文法』は、英語の基礎をしっかり固めたい方にぴったりの一冊です。中学レベルからの超基礎文法を、講義形式でわかりやすく解説。初心者でも安心して学べる内容で、受験やTOEIC、英検にも対応しています。巻末の索引も便利で使いやすいです。➡詳しく見る

「金フレ」として知られる『TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ』は、最も定番のTOEIC対策書です。シンプルで効率的に単語を学ぶことができ、日常的な英語力の向上にも役立ちます。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応しており、何度も繰り返し使えるので復習にも最適です。➡詳しく見る

英語耳』(英語耳 発音ができるとリスニングができる)は、英語のリスニング力を向上させたい方向けの本です。英語の音の変化や発音のポイントを理解することで、リスニングスキルを高めることができます。ネイティブが実際に使う音の連結や省略、イントネーションを学べるため、リスニングだけでなくスピーキングにも役立ちます。英語の「音」に慣れたい方向けの一冊です。➡詳しく見る

一億人の英文法』(一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法)は、英文法を「感覚」や「イメージ」で学べる本。理論的な説明ではなく、ネイティブスピーカーの直感的な感覚に基づいた解説が特徴です。実際の会話で役立つ文法を学べるため、英語を「話すため」の文法を重視している方に最適です。学習者に親しみやすい口語体で、堅苦しくなく、楽しく進められます。➡詳しく見る

🔎 Amazonで「英語 参考書」を検索する

コラム・雑記
\ シェアする /
タイトルとURLをコピーしました