日本語の「顔」は、体の一部としても、人柄や印象を表す比喩としても使われます。英語で基本となるのは「face」です。「Wash your face(顔を洗う)」や「She has a smiling face(彼女は笑顔だ)」のように、直接的に「顔」を指すときに使います。
英語の「face」にも比喩的な表現が数多くあります。「to lose face」は「面目を失う」、「to save face」は「面子を保つ」という意味で、日本語の「顔を立てる」とよく似ています。また「face the music」は「結果を受け止める」「責任を取る」という意味で、直訳とは違ったニュアンスになります。
表情に関連する表現も豊かです。「make a face」は「しかめっ面をする」、「keep a straight face」は「真顔を保つ」「笑いをこらえる」という意味です。「put on a brave face」は「平気なふりをする」という表現で、人前で感情を隠すときに使われます。
さらに「face」は正面や外観を意味することもあります。「the north face of the mountain(山の北側の斜面)」のように、物の「表側」を指します。
英語の「face」は単なる身体の部位を表す以上に、感情や人間関係、さらには物の外観まで幅広く使われます。日本語の「顔」と同じように、具体から抽象まで多彩な意味を担っているのが面白いところですね。
