「デンマーク語」は英語で「Danish」と言います。「I can speak Danish.(私はデンマーク語が話せます)」というふうに使います。「Denmark(デンマーク)」が国名で、「Danish」はその形容詞形です。「フランス語=French」「スペイン語=Spanish」と同じ仕組みですね。
「Danish」は言語だけでなく、「デンマーク人」や「デンマークの〜」という意味でも使われます。たとえば「Danish design(デンマークのデザイン)」や「Danish pastry(デニッシュペストリー)」などがそうです。特に「Danish pastry」は世界的に有名ですが、実はデンマークで生まれたわけではなく、オーストリアから伝わったパンがもとになっています。英語ではそのまま「Danish」と言うだけで、甘くてサクサクしたあの菓子パンを指します。
デンマーク語自体は北欧語のひとつで、英語と同じゲルマン語派に属しています。そのため語彙や文法には共通点もあります。たとえばデンマーク語の「hus(家)」は英語の「house」と似ていますし、「mor(母)」は「mother」に近い音です。英語を知っている人にとって、デンマーク語はまったくの未知の言語ではないわけですね。
とはいえ、発音には独特の響きがあり、聞き取るのが難しいことがあります。デンマーク語特有の柔らかい子音や曖昧な母音は、英語にはない感覚を持っています。
「Danish」という言葉の中には、北欧の文化、デザイン、食、そして言語がすべて詰まっています。英語で「Danish」と聞いたとき、デンマーク語だけでなく、その国の落ち着いた美意識や豊かな文化を一緒に思い浮かべてみると、より深く味わえるかもしれませんね。
