「ノルウェー語」は英語で「Norwegian」と言います。「I can speak Norwegian.(私はノルウェー語が話せます)」のように使います。「Norway(ノルウェー)」に「-an」をつけることで「ノルウェーの」「ノルウェー人」「ノルウェー語」という意味になるわけです。
英語とノルウェー語は、実は意外と遠くない関係にあります。どちらも「ゲルマン語派」に属していて、昔の英語は今よりもずっとノルウェー語に近かったのです。中世には、北欧のバイキングたちがイングランドにやってきて、言葉が混ざり合いました。その名残は現代英語にも残っていて、「sky」「egg」「window」など、実はノルウェー語(古ノルド語)から入った単語です。
ノルウェー語には、現在「ブークモール(Bokmål)」と「ニーノシュク(Nynorsk)」という二つの標準形があります。ブークモールは「本の言語」という意味で、人口の約90%に使用されています。ニーノシュは「新ノルウェー語」という意味です。どちらもノルウェー語ですが、語彙や文法に少し違いがあります。英語では両方をまとめて「Norwegian」と呼びます。
発音の特徴としては、英語よりも母音の種類が多く、抑揚のあるリズムが魅力です。北欧の言語らしく、音の響きが柔らかく、メロディーのように聞こえると言われます。
また、ノルウェー語と英語は似た単語も多いです。たとえば「hus(家)」は英語の「house」、「bok(本)」は「book」に対応します。こうした共通点を探すのも、多言語学習に役立ちますね。
つまり「Norwegian」は単に「ノルウェー語」という意味だけでなく、英語と深い歴史的つながりを持つ言葉でもあります。英語の中にひそむ北欧の影を意識してみると、言葉の世界が少し広がって見えてくるかもしれませんね。
