「ポーランド語」は英語で「Polish」と言います。「I can speak Polish.(私はポーランド語を話せます)」のように使います。「Poland(ポーランド)」に「-ish」という接尾辞がついて、「ポーランドの〜」という形容詞になり、それが言語名にも使われているわけです。
面白いのは、この「Polish」という単語、文脈によってはまったく別の意味になることです。たとえば「to polish the table(テーブルを磨く)」の「polish」は「磨く」という動詞で、発音も少し違います。言語名の「Polish」は「ポウリッシュ」と最初が大文字、動詞の「polish」は小文字で「ポリッシュ」と発音されます。こうした区別は英語学習者にとって少しややこしいポイントですね。
ポーランド語はスラヴ語派に属する言語で、英語とはまったく系統が異なります。そのため、英語学習者にとっては発音や文法が難しく感じられることが多いようです。それでも「pierogi(ピエロギ:ポーランドの餃子)」や「polka(ポルカ:踊りの名前)」など、ポーランド語由来の言葉が英語に取り入れられています。
また、ポーランド系移民がアメリカなどで多く暮らしているため、「Polish community(ポーランド系のコミュニティ)」という表現もよく見られます。こうした言葉を見ると、「Polish」は単に言語だけでなく、人々や文化全体を指す言葉でもあることがわかります。
つまり「Polish」という英単語は、言語・国籍・文化、さらには動詞としての意味まで持つ多面体のような言葉です。英語の中で出会ったとき、「今のPolishはどの意味だろう?」と考えてみると、言葉の奥行きを感じられるかもしれませんね。
