日本語の「口」は、食べるときの器官としても、「口を出す」「口が堅い」といった比喩としてもよく使われます。英語では基本的に「mouth」が対応します。「Open your mouth(口を開けて)」や「Cover your mouth when you cough(咳をするときは口を覆って)」のように日常的な場面でよく使われます。
一方、口の一部を言いたいときには別の単語が登場します。「lip」は「唇」、「teeth」は「歯」、「tongue」は「舌」、「jaw」は「あご」です。体の仕組みを細かく表現するのに便利です。
比喩的な表現もとても多彩です。「by word of mouth」は「口コミで」という意味。「Don’t put words into my mouth」は「言ってもいないことを言ったことにしないで」という表現です。また「big mouth」は「口が軽い人」「おしゃべりな人」を指します。
面白いのは「mouth」が出口や入口を表すこともある点です。「the mouth of a river」は「川の河口」、「the mouth of a cave」は「洞窟の入口」です。つまり、人の口から食べ物や言葉が出入りするのと同じ発想で、自然の出入り口にも「mouth」という単語が使われるのです。
このように、英語の「mouth」は身体の一部としてだけでなく、比喩や自然の表現まで幅広く使われます。日本語の「口」と同じように、日常の中でとても大きな役割を果たす言葉なんですね。
  
  
  
  