日本語の「丸」は、形を指すときもあれば、比喩的に使うときもあります。英語では状況によって表現が変わるのが面白いところです。
まず形そのものを表すなら「circle」や「round」が一般的です。「a circle」は幾何学的な円、「a round table」は丸い形のテーブルのように、物の形を表すときによく使われます。また「sphere」という単語は立体の「球体」を意味し、地球は「a sphere」と表現できます。
日本語で「丸印」を押すときの「丸」は「circle」や「a round mark」と言えます。学校のテストで先生が正解に「○」をつけるとき、英語では「tick(イギリス英語)」や「check mark(アメリカ英語)」を使うのが普通なので、少し文化の違いがあります。
比喩的に「まるごと」や「完全に」という意味で「丸」を使う場合は、「whole」や「entire」という単語になります。「eat a whole cake(ケーキを丸ごと食べる)」のように表現できます。
また、「丸い性格」といった場合は「easygoing(寛大な、のんきな)」や「gentle(優しい)」などの形容詞で表すことができます。形ではなく、人の雰囲気を柔らかく伝える表現ですね。
つまり、「丸」を英語にするときは一つの単語で置き換えるのではなく、「circle」「round」「sphere」など文脈に合わせて選ぶ必要があります。シンプルな概念のように見えて、実は多彩な顔を持っている言葉なんですね。
  
  
  
  