日本語の「ひし形」は、英語では「diamond(ダイヤモンド)」や「rhombus(ランバス)」と言います。日常的な会話では「diamond」のほうがよく使われます。トランプのマークを「diamonds」と呼ぶのもその一例で、形がひし形に見えることからそう呼ばれています。
一方で、数学的・幾何学的にきちんとした表現をしたいときには「rhombus」を使います。「rhombus」は四辺の長さがすべて等しい平行四辺形のことを指し、日本語で言う「ひし形」に相当します。複数形は「rhombi」または「rhombuses」となります。
形容詞として表すときは「diamond-shaped」や「rhombic」という言い方もあります。「a diamond-shaped sign(ひし形の標識)」のように、形を説明するのに便利です。
比喩的な使い方もあります。たとえば「diamond in the rough」という表現は、「磨けば光る原石」の意味で、人や物の可能性を指すときに使われます。形そのものから派生したわけではありませんが、「diamond」が持つイメージの広がりが表れている例です。
つまり、「ひし形」を英語にする場合、日常的には「diamond」、数学的に正確に言うなら「rhombus」と使い分けるのが自然です。身近な形の名前から、言葉の奥行きを感じられるのは面白いですね。
