「牛乳」は英語で「milk」と言います。とても身近な単語ですが、使い方や文化の違いを見てみると、意外と奥が深い言葉です。
まず、日本語の「牛乳」は文字どおり「牛の乳」を指しますが、英語の「milk」単体でも基本的には牛乳を意味します。必要に応じて「cow’s milk」と言えば「牛のミルク」と限定できます。
面白いのは、近年「milk」の範囲が広がっていることです。植物由来の飲み物も「soy milk(豆乳)」「almond milk(アーモンドミルク)」「oat milk(オートミルク)」などと呼ばれるようになり、英語圏ではこれらも「milk」と認識されています。ただし、国によっては「本物の牛乳ではないのにmilkと呼んでいいのか?」という議論があったりもします。
また、「milk」を使った表現もいくつかあります。「Don’t cry over spilled milk」は直訳すると「こぼれた牛乳を泣いても仕方ない」ですが、意味は「過ぎたことを悔やんでもしょうがない」。ことわざとしてよく使われます。
さらに、「milk」には「しぼり取る」という動詞の意味もあります。「He is trying to milk the situation」と言えば「彼はその状況から徹底的に利益を得ようとしている」という比喩になります。
つまり「milk」はただの飲み物の名前にとどまらず、文化や比喩表現の中でも生きている単語です。毎日の食卓に登場する身近な言葉ですが、その背景を知ると、英語の「milk」が少し豊かに感じられるかもしれませんね。
