日本語の「茶」という言葉は、飲み物としてのお茶を指す場合もあれば、色の名前として使う場合もあります。英語では文脈によって表現が変わります。
まず飲み物の場合は「tea」が基本です。「green tea(緑茶)」「black tea(紅茶)」「oolong tea(烏龍茶)」のように種類を前に付けて表します。日本語で「お茶しよう」と言うときの「お茶」は必ずしも緑茶ではなく、コーヒーなども含むことがありますが、英語で「let’s have some tea」と言うと普通は紅茶やハーブティーをイメージすることが多いです。
次に色としての「茶」。英語では「brown」が一般的に使われます。「brown shoes(茶色の靴)」や「light brown(明るい茶色)」「dark brown(濃い茶色)」のように表現します。ただし日本語の「茶色」と英語の「brown」は完全に一致するわけではなく、日本語では黄みの強い色も「茶色」と呼ぶのに対し、英語では「tan(黄褐色)」「beige(ベージュ)」といった別の単語で表すことが多いです。
また、日常的な表現の中にも「tea」が比喩的に登場します。たとえばスラングで「spill the tea」と言えば「秘密やゴシップを暴露する」という意味になります。これは「お茶を飲みながらおしゃべりする」場面から来ているのです。
つまり、日本語の「茶」は英語では「tea」と「brown」に大きく分かれます。どちらも単純そうに見えて、文化や習慣に根ざしたニュアンスが込められていますね。
