日本語の「空色」は、晴れた日の空のような淡い青色を思わせる言葉です。英語では一般的に「sky blue」と表現します。直訳すると「空の青」。とてもわかりやすく、日常でもよく使われる色名です。
ただし、英語には空を表す色のバリエーションが豊富にあります。たとえば「azure(アズール)」は明るく澄んだ青空を指す詩的な表現で、文学やデザインの場面で好まれます。「baby blue」は赤ちゃんの服に使われるような淡い青で、空色に近い優しいニュアンスを持っています。また「cerulean(セルリアン)」は少し深みのある空の青を指す言葉です。
面白いことに、英語圏でも「sky blue」は特定のひとつの色というより、「そのときの空のような青」という感覚的な言葉として使われています。朝の空は薄い水色、昼は鮮やかな青、夕暮れは赤みを帯びた青、と時間帯によって違う空の色を表現するために、さまざまな形容詞を組み合わせることもあります。
比喩表現としても使われます。「blue-sky thinking」と言えば「自由で制約のない発想」という意味になり、空の広さをイメージさせる表現です。また、感情と結びつくこともあり、「a sky-blue day」と言うと、明るく気持ちのよい一日を連想させます。
つまり「空色」は単なる色名ではなく、空そのものの広がりや雰囲気を含んだ言葉です。英語で「sky blue」と聞いたときも、ただの青ではなく、どんな空を思い浮かべているのかを意識するのも面白いかもしれませんね。
