日本語の「薄い」は、文脈によっていろんな意味を持ちます。英語では一語で万能に表せるわけではなく、状況ごとに単語を選び分ける必要があります。
まず「厚さが薄い」という場合は「thin」を使います。「a thin book(薄い本)」「thin paper(薄い紙)」のように、物の厚みが少ないときに使う表現です。
飲み物や味について「味が薄い」と言うときは「weak」が自然です。「This coffee is weak.(このコーヒーは薄い)」のように言います。逆に「strong coffee」といえば味が濃いコーヒーです。
色が薄いときは「light」を使います。「light blue(薄い青)」「light pink(淡いピンク)」といった具合です。ここで「thin color」とは言わないのがポイントです。
また、存在感や程度が「薄い」と言いたいときは別の表現を選びます。「a faint sound(かすかな音)」「a slight chance(わずかな可能性)」のように、「faint」「slight」がよく使われます。
このように「薄い」を英語にするときは、「thin」「weak」「light」「faint」「slight」など、場面によって適切な言葉が変わります。日本語では一つの言葉でまとめられる感覚が、英語では分かれているですね。
英語で表現を選ぶときは、「何が薄いのか? 厚さ? 味? 色? 感覚?」と少し立ち止まって考えると、より自然な言い方に近づけます。「薄い」という一見シンプルな言葉から、英語の奥深さが垣間見えるのは興味深いですね。
