「タオル」は英語でもそのまま「towel」と言います。とても身近な単語ですが、英語では使う場面や種類によっていくつかの言い方があります。
まず基本の「towel」は、体や手を拭く布全般を指します。「bath towel(バスタオル)」「hand towel(ハンドタオル)」「face towel(フェイスタオル)」など、用途に合わせて前に説明の単語をつけます。「paper towel」は紙製のタオル、つまりキッチンペーパーのことです。
スポーツや海辺では「beach towel(ビーチタオル)」が登場します。大きめで派手な柄が多く、砂浜に敷いたり体を包んだりして使います。また、ホテルなどで「fresh towel(新しいタオル)」と書いてあれば、新しく交換された清潔なタオルという意味になります。
面白いのは、比喩的な使われ方です。「throw in the towel(タオルを投げる)」という表現は「降参する」「諦める」という意味。もともとはボクシングで、試合中にセコンドがタオルをリングに投げ入れることで棄権を示したことから生まれました。
また、英語では「towel」と「cloth(布)」を区別して使うのもポイントです。「dish towel」や「tea towel」は食器を拭く布、「cleaning cloth」は掃除用の布。どちらも似ていますが、目的によって呼び方が変わります。
つまり、「towel」は単なる日用品の名前ではなく、生活の場面に合わせて細かく使い分けられる単語なんですね。
