「汗」は英語で「sweat」と言います。名詞としても動詞としても使える便利な単語で、「I’m covered in sweat(汗びっしょりだ)」や「I’m sweating(汗をかいている)」のように使われます。とても身近な言葉ですが、実は比喩や文化的な使われ方も豊富です。
まず日常の表現から見てみましょう。運動をしたあとなら「work up a sweat(汗をかく)」、暑さで汗をかくときは「break a sweat」と言います。面白いことに「break a sweat」は「汗をかくほど苦労する」という意味から転じて、「少しも苦労しない」という逆の意味でも使われます。「He didn’t even break a sweat(彼は楽々こなした)」のように、文脈で解釈が変わる表現です。
また、比喩的に「sweat」は努力や緊張を表します。「blood, sweat and tears(血と汗と涙)」は「必死の努力」という意味で、仕事や挑戦を語るときによく使われます。日本語の「汗水たらして働く」に近い感覚ですね。
少しユーモラスな表現もあります。「Don’t sweat it」は「気にしないで」「大丈夫」というカジュアルな言い回しです。直訳すると「それで汗をかくな」ですが、要するに「そんなに焦らなくていいよ」という励ましの言葉です。
まとめると、「sweat」は単に体の反応を表すだけでなく、人の努力や緊張、さらには気遣いまでをも示す言葉です。汗をかくことが、一生懸命さの象徴になっているのは、世界共通の感覚なんですね。
