日本語の「ただいま」は、とても日常的で、どこか安心感のある言葉ですよね。家に帰ったときに「おかえり」とセットで交わされるやり取りは、日本語らしい温かさがあります。では、英語ではどんなふうに言うのでしょうか。
いちばんよく使われるのは「I’m home.」です。直訳すると「私は家にいる」という意味ですが、実際には「帰ったよ」「今戻ったよ」といった気持ちを込めて使います。家のドアを開けながら「I’m home!」と明るく言えば、まさに「ただいま!」の雰囲気になります。
また、少しくだけた言い方では「I’m back!」という表現もあります。これは「戻ってきたよ!」という意味で、家に限らず職場や旅行先から戻ったときにも使えます。たとえば、友人に久しぶりに会ったときに「I’m back!」と言えば、「やっと帰ってきたよ!」という軽い再会のあいさつになります。
フォーマルな場面では「I’ve returned.」という言い方もありますが、日常会話では少しかしこまりすぎた印象になります。日常ではやはり「I’m home!」や「I’m back!」のほうが自然です。
ちなみに、英語圏では「ただいま」「おかえり」という決まったあいさつがないため、帰宅したときに家族が「Welcome back!」と返すのはあくまで気持ちの表現です。つまり、英語ではその瞬間の感情を自分の言葉で伝える文化なんですね。
日本語の「ただいま」には、家という場所に戻ってきた安心感が込められています。英語で「I’m home!」と言うときも、そんな気持ちを思い出しながら言ってみると、たった一言でもあたたかい響きになります。
