日本語の「お願いします」はとても便利で、あいさつにも頼みごとにも使えますよね。でも英語では、場面によって違う表現を使い分ける必要があります。
まず、いちばん基本的な「~してください」「お願いします」は「please」です。たとえば「Water, please.(お水をお願いします)」のように、依頼や注文のときに使います。「please」は魔法の言葉のようなもので、つけるだけで丁寧さが増します。
もう少し具体的に頼むときは「Could you〜?」や「Can you〜?」を使います。「Could you help me, please?(手伝ってもらえますか?)」や「Can you pass me the salt?(塩を取ってもらえますか?)」などですね。どちらも丁寧ですが、「could」の方がやわらかい印象になります。
ビジネスやメールでは、「I’d appreciate it if you could〜(〜していただけるとありがたいです)」という表現がよく使われます。日本語の「よろしくお願いします」に近く、依頼を丁寧に伝えるときに便利です。
一方、あいさつ的な「よろしくお願いします」は英語では少し工夫が必要です。初めて会ったときの「よろしくお願いします」は「Nice to meet you.」、仕事を始める前の「これからよろしくお願いします」は「I’m looking forward to working with you.」が自然です。どちらも相手との関係を大切にする気持ちを表しています。
つまり、日本語の「お願いします」は万能な言葉ですが、英語では状況ごとに形を変えて表します。英語で「お願いします」を言うときは、「自分は今どんなお願いをしているのか?」を意識して選ぶといいかもしれませんね。
