日本語の「誠意」という言葉には、まじめさや思いやり、約束を守る姿勢など、いくつもの意味が込められています。英語では一語で完全に置き換えるのは難しいのですが、文脈に応じていくつかの言葉を使い分けます。
もっとも一般的なのは「sincerity(シンセリティ)」です。「sincere」は「誠実な」「心からの」という形容詞で、「sincerity」はその名詞形になります。「I appreciate your sincerity(あなたの誠意に感謝します)」のように使うと、相手が偽りのない態度で接してくれたことを伝えられます。
また、相手への配慮や真心を示したい場合には「honesty(正直さ)」や「genuineness(偽りのなさ)」も近い表現です。「He spoke with honesty and sincerity(彼は誠実で正直に話した)」のように、組み合わせて使うと自然な響きになります。
一方で、ビジネスや謝罪の場面で「誠意をもって対応する」と言いたい場合は、「in good faith」という表現がよく使われます。「We will act in good faith(誠意をもって対応いたします)」のように、信頼や責任感を示す言い回しです。この「good faith」は法律や契約の文脈でもよく登場し、「誠実な意図で行動する」という意味を持っています。
もう少し感情のこもった言い方をしたいときは、「heartfelt」も使えます。「a heartfelt apology(心からの謝罪)」のように、心の奥からの思いを表すときに適しています。
つまり、「誠意」は英語では「sincerity」「honesty」「good faith」「heartfelt」といった複数の言葉に分かれ、それぞれが少しずつ異なる側面を表しています。場面や状況に応じて、適した単語を選んでください。
