洗面台は、顔や手を洗ったり歯を磨いたりする場所を指しますが、英語では「sink」や「washbasin」「vanity」など、場面に応じていくつかの言葉で表します。
まず、最も一般的なのは「sink」です。家庭の洗面所で「bathroom sink(洗面台)」、キッチンなら「kitchen sink(台所の流し)」というように使い分けます。英語では「sink」ひとつで「水が出て、排水口のある場所」という意味を持つため、「洗面台」も「流し」も基本的に同じ単語です。
もう少し丁寧な言い方をしたいときには「washbasin」が使われます。イギリス英語でよく聞かれる表現で、「basin」は「浅いボウル状の容器」という意味です。ホテルなどで「washbasin」や「hand basin」と書かれていたら、それは洗面台のことを指しています。
また、アメリカでは「vanity」という言葉もよく使われます。これは鏡や収納がついた洗面台全体を指し、家具としての意味合いが強いです。「bathroom vanity」と言えば、洗面ボウル・鏡・収納棚が一体になったあのセットのこと。インテリアの話題などではこの単語が自然に使われます。
ちなみに、「sink」は動詞としても使われます。たとえば「The soap sank in the sink.(石けんが洗面台の中に沈んだ)」という感じです。「sank」は「sink」の過去形です。同じ単語で「沈む」という動作も表せるのはちょっと面白いですね。
このように、「洗面台」といっても、英語では用途や場所によって言葉を選び分けます。旅行先のホテルで「Is there a sink in the room?」と聞いたり、家具店で「I’m looking for a new vanity.」と言ったり、場面に応じて使い分けてください。
