日本語の「どういたしまして」は、お礼に対する丁寧な返事ですよね。英語でも同じように、相手が「thank you」と言ったときに返す言葉がいくつもあります。いちばん基本なのは「You’re welcome」。直訳すると「あなたは歓迎されている」という意味で、英語圏では最も一般的な「どういたしまして」です。
ただし、英語では場面や関係性によって言い方が少し変わります。たとえば、親しい友達同士なら「No problem」や「No worries」と軽く返すのが自然です。どちらも「気にしないで」「大したことないよ」という柔らかいニュアンスです。少しかしこまった場では「It was my pleasure(お手伝いできてうれしかったです)」や「I’m happy to help(お役に立ててうれしいです)」など、丁寧で温かみのある言い方もよく使われます。
また、ビジネスの場では「Thank you for your support.」に対して「You’re very welcome.」や「My pleasure.」と返すと、礼儀正しく落ち着いた印象になります。逆に、あまりにカジュアルな「No problem」はフォーマルな相手には避けたほうがよい場合もあります。
最近では「Anytime(いつでもどうぞ)」や「Sure!」など、よりフレンドリーな表現も増えています。特にアメリカ英語では、状況や気分によって自然に使い分けるのが普通です。
つまり、「どういたしまして」にあたる英語表現はひとつではなく、「You’re welcome」を中心に、相手との距離感や雰囲気で変えるのがポイントです。言葉そのものよりも、「感謝を受け止めている気持ち」を伝えることが大切なんですね。
