日本語の「掃除」はとても身近な言葉ですが、英語では状況によっていくつかの言い方があります。いちばん基本的なのは「clean」です。「I clean my room every Sunday(毎週日曜日に部屋を掃除します)」のように使われ、動詞としても名詞としても便利に使える言葉です。
もう少し具体的に言いたいときには、掃除の方法によって単語を使い分けます。たとえば「sweep」は「ほうきで掃く」、「vacuum」は「掃除機をかける」、「wipe」は「布などで拭く」ことを意味します。そのため「I swept the floor(床を掃いた)」「I vacuumed the carpet(カーペットに掃除機をかけた)」「I wiped the table(テーブルを拭いた)」のように、動作ごとに使い分けるのが自然です。
「大掃除」のように、しっかり片づけるイメージを出したいときは「do a big cleaning」や「spring cleaning」という表現があります。特に「spring cleaning」は英語圏でもよく使われる言葉で、「春の大掃除」を意味します。寒い季節が終わり、新しい季節を迎える前に家をきれいにするという文化的な習慣です。
また、「clean up」という句動詞もよく使われます。「up」をつけることで、「すっかりきれいにする」というニュアンスになります。「Let’s clean up the kitchen(台所を片づけよう)」というと、単に拭くだけでなく、物を整理したり片づけたりする広い意味を含みます。
面白いことに、「clean」は心や行動を表すときにも使われます。「clean conscience(やましいところのない心)」や「clean living(健全な生活)」のように、精神的な「清潔さ」を表すこともできます。
「掃除」は単に「きれいにする」という行為にとどまらず、整える・整理する・清らかにするという幅広い意味を持っていますよね。それぞれの場面や状況に応じて、適した単語を選んでみてください。
