「掃除機」は英語で「vacuum cleaner」と言います。略して「vacuum(バキューム)」だけでも通じます。動詞としても使えるので、「I vacuumed the room(部屋を掃除機でかけた)」のように言えるのが面白いところです。
ちなみに「vacuum」はもともと「真空」という意味の言葉です。掃除機がゴミやホコリを吸い取る仕組みから、「vacuum cleaner=真空で掃除する機械」という名前がついたわけです。
イギリスでは少し違った呼び方もあります。「Hoover(フーヴァー)」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。これはもともと「Hoover」という掃除機メーカーの名前ですが、あまりに有名だったため、イギリスでは「掃除機をかける」こと自体を「to hoover」と言うようになりました。まるで日本で「コピー機=ゼロックス」と呼ぶのと似ていますね。
また、最近ではコードレス掃除機を指して「cordless vacuum」や「stick vacuum」と言ったり、ロボット掃除機を「robot vacuum」や「Roomba(ルンバ)」と呼ぶこともあります。特に「Roomba」は商品名ですが、今では自動掃除機全般を指す言葉として使われることもあります。
面白いのは、英語では「掃除機を使う」という表現をわざわざ言わなくても、「vacuum」を動詞として使えば済む点です。「I need to vacuum the floor.」と言えば、「床に掃除機をかけなきゃ」という意味になります。
つまり、「vacuum cleaner」は単なる家電の名前ではなく、「vacuum」という動詞や文化的な言い回しにも広がる言葉なんですね。毎日の家事で使う道具ひとつにも、英語ではこんな豊かな表現が隠れているんですね。
