日本の年末といえば「大掃除」。一年の汚れを落として新しい年を迎えるための行事ですが、英語にはこれにぴったり同じ言葉はありません。ただし、いくつか近い表現があります。
いちばんよく使われるのは「spring cleaning(春の大掃除)」という言葉です。これは西洋で古くからある習慣で、冬の間にこもっていた家を春に一気にきれいにするというもの。季節は違いますが、日本の年末の大掃除と同じような意味合いがあります。「I did some spring cleaning this weekend(週末に大掃除をした)」のように使えます。
日本の年末の大掃除を説明したいときには、「year-end cleaning」や「big cleaning」などと表現しても通じます。たとえば「In Japan, we do a big cleaning at the end of the year to welcome the New Year(日本では新年を迎える前に大掃除をします)」というように説明すると、文化も伝わります。
また、掃除全般を指す言葉としては「cleaning」「house cleaning」「deep cleaning」などがあります。「deep cleaning」は普段より徹底的に行う掃除のこと。キッチンの油汚れや窓のサッシまできれいにするようなイメージです。
面白いことに、「spring cleaning」は比喩的にも使われます。たとえば「I need a spring cleaning of my mind(頭の中を整理しないと)」のように、心や考えをリセットする意味で使うこともあります。
つまり、英語で「大掃除」を表すときは、行う時期や意味によって言い方を変えるのが自然です。日本の年末の習慣を話すときには、「It’s like our version of spring cleaning」と一言添えると、文化の違いもスムーズに伝えられます。
