旅行の前や引っ越しのときに欠かせない「荷造り」。英語では主に「pack」という動詞を使います。「I’m packing my suitcase(スーツケースを荷造りしている)」のように言えば、とても自然です。名詞で言いたいときは「packing」や「packing up」が使えます。
たとえば旅行前なら「I need to do some packing(荷造りしなきゃ)」、引っ越しなら「We’re packing up the house(家の荷物をまとめている)」と表現します。日常の会話でもよく登場する便利な言葉です。
「pack」は単に詰めるだけでなく、「しっかり詰め込む」「まとめる」といった感覚もあります。「pack your bags(荷物をまとめる)」は旅行だけでなく、「もう出発の準備をして」という比喩にも使われます。また、命令形で「Pack it up!」と言うと、「もう片付けよう!」という軽い合図になります。
もう少しフォーマルに言いたいときは「prepare one’s belongings(持ち物を準備する)」や「get ready to move(引っ越しの準備をする)」といった表現もあります。ただし日常会話では「pack」のほうが一般的です。
面白いのは、「unpack(荷ほどきする)」という反対語もよく使われることです。旅行先に着いたときに「I’ll unpack later(あとで荷ほどきする)」と言ったり、比喩的に「Let’s unpack this idea(この考えをもう少し整理してみよう)」のように、抽象的な話を分解して考える意味にも使われます。
「荷造り」は、ものを詰めるだけでなく、「これからの準備」や「次への切り替え」を象徴する言葉でもあります。英語の「pack」にもそんな前向きなニュアンスが感じられるのが、ちょっと素敵ですね。
