日本語の「美容院」は、髪を切ったり染めたりするお店を指しますが、英語ではいくつかの言い方があります。いちばん一般的なのは「hair salon(ヘアサロン)」または「beauty salon(ビューティーサロン)」です。どちらも「美容院」に近い意味で使えますが、少しニュアンスが違います。
「hair salon」は髪に関するサービスに特化したお店を指します。カットやカラー、パーマなどを行う場所ですね。たとえば「I’m going to the hair salon(美容院に行ってくる)」のように使います。一方「beauty salon」は髪だけでなく、メイクやネイル、スキンケアなども行う総合的な美容サービスを提供するお店を指すことが多いです。
また、イギリスでは「hairdresser」という単語もよく使われます。「I have an appointment at the hairdresser’s(美容院の予約があります)」のように、所有を表す「’s」をつけて言うのが自然です。アメリカ英語では「hair salon」が主流ですが、イギリスではこの「hairdresser’s」という表現が一般的です。
男性向けの理髪店は「barbershop(バーバーショップ)」と呼ばれます。ここでは髪を切るだけでなく、ひげの手入れなども行うのが特徴です。最近では「men’s salon」と呼ばれる、よりスタイリッシュなタイプのお店も増えています。
ちなみに、美容師は英語で「hair stylist」や「hairdresser」と言います。前者はデザイン性を強調する言葉で、後者はもう少し一般的な表現です。
こうして見ると、「美容院」にぴったり当てはまる英語はひとつではありません。髪を整えるだけなのか、全身の美容ケアを含むのか、あるいは男性向けか女性向けかによって言葉が変わります。英語では目的や雰囲気に合わせて「hair salon」「beauty salon」「barbershop」を使い分けるのが自然です。美容院を英語で説明するときは、その違いを少し意識してみると、より伝わりやすくなると思います。
